FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2010/11
≪10  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30   12≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
駅で
昨日駅の改札口の横の窓口で見た出来事である。

70歳ぐらいのおじいさんが、駅員さんを前にじっと立っていた。二人の間には100円の切符と一緒に十数枚の小銭が置いてあった。

若い駅員さんはただ黙っておじいさんを眺めている。おじいさんはなんかよたよたした感じだった。お金が足りなかったのだろうか、ポケットを何度もひっくり返している。

かなり長く沈黙が続いた後、おじいさんは小さい声で「じゃあ、もどる」と言って小銭をかきあつめ始めた。

駅員さんは「元の駅に戻るんですか?」と聞いたが、止める風もなくおじいさんを見ているだけだった。

私は我慢できずに聞いてみた。「いくら足りないんですか?」

すると駅員さんは「2円です。」と言った。  (えっ、たった2円なの?)

私はカウンターの小銭に2円を足した。それを見るとおじいさんはよろよろと無言で改札を通っていった。     ・・・

帰り道にいろいろ考えた。

おじいさんはまさに現代における典型的な「弱者」に見えた。

今はすべてがかっちり出来上がっていて、2円だろうと2万円だろうと不足は不足。よぼよぼしてようが目こぼしなどない。

決して意地悪そうな駅員さんではなかったけど、元の駅に帰ると言うまで冷たく沈黙されてしまう時代なのだ。

(年取ってあんなおじいさんのような目にあわないようにしなければ・・・)という用心の気持ちと同時に、さびしさがつのる。

ハンドルの遊びがない無機質社会・・

おじいさんの若い頃とは時代が違うのだ。私の若い頃とも。

用心はするが同化はしたくない。そう思った。

スポンサーサイト
プロフィール

藤沢メイ

Author:藤沢メイ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。